エキシマレーザーとは?レーシック使用によるメリット・特徴
レーシックの手術は、レーザーにより角膜を削ることにより、屈折力を調節して視力を矯正するという手術方法です。そして、この時に使われるレーザーが、「エキシマレーザー」と呼ばれるものなのです。
エキシマレーザーとは、ある種類のガスを電気と反応させることによってでる紫外線を利用したレーザーです。
もともとエキシマレーザーは、半導体の基板を加工するために使われていたものです。それが、1980年代前半頃から、眼科への利用が研究され始めました。
そして、アメリカで1985年頃にエキシマレーザーを使って眼の矯正手術が行われるようになったのです。その後日本では2000年に、医療用機器として当時の厚生省から認可されました。
エキシマレーザーの2つの特徴
なぜエキシマレーザーが、角膜の手術に使われるようになったのかというと、主に2つの特徴からなのです。
まずその特徴のひとつは、精度が高いということです。エキシマレーザーは、元々半導体の基板に精密な加工をするために開発されたレーザーです。
そのため、精度の高い加工をすることができるレーザーなのです。
この精度の高さによって、角膜を精密に削っていき、適度な屈折に調整することを可能にしているのです。
さらに、熱や衝撃波をほとんど発しないということも、エキシマレーザーの特徴です。角膜は熱に弱い性質を持っています。
そのため、高熱を発するレーザーで角膜を削ると、熱により角膜が変形してしまうのです。
ということは、熱をほとんど発しないエキシマレーザーは、角膜の手術にとても適したレーザーだと言えるのです。
エキシマレーザーのメリット
角膜を削るレーシックの手術には、最適なエキシマレーザーですが、性能の高さは、当初から医療利用の注目度は高かったことから、日本においても積極的に臨床試験が行われていました。
そのため、すでに発ガン性がないことも確認されています。
さらにエキシマレーザーのメリットには、水分に吸収されるため、角膜よりも奥の組織にまで浸透しないということがあります。
そして、コンピューターにプログラムすることにより、近視や乱視の度数に応じて精密に角膜組織を削ることができるというメリットがあるのです。